箏で遊べる音ゲーKotomaniaの作り方(ハードウェア編)
Kotomania って?
実物のお箏を使って遊ぶ音ゲー(リズムゲーム)です。太鼓の達人の箏バージョンだと思えばわかりやすいかも。
箏にゲーム画面を投影して、実際に弦を弾いて操作します。弦を弾いたことは、弦を支える琴柱に振動センサーを貼って検出しています。
Maker Faire Kyoto 2023 (4/29~4/30) の本番まであと少しという段階にしてようやく、出展物の説明動画を作りました!お琴で遊べる音ゲーです!#MFKyoto2023 #今作ってます #箏 pic.twitter.com/Xafy4RXZZx
— 北窓よふね (@yofunekitamado) April 27, 2023
この投稿では、ハードウェアのセットアップに必要な機材について説明します。必要な機材については前回の記事 に書きました。ソフトウェアのセットアップ方法については、また日を改めて投稿します。
ハードウェアのセットアップについて
振動センサの準備
振動センサのケーブル延長
振動センサ(ピエゾピックアップ) は Arduino に差し込める形のケーブルではないので、両端にピンヘッダ(オス)をつける必要があります。また、そのままだと短いので40~50cm延長します。銅線にピンヘッダを圧着してもいいんですが、26本作らないといけないので、ジャンパーワイヤー 50cm の片方のピンヘッダの部分を切り落として、振動センサの線と結合させるほうが楽です。結合は私はハンダでやりましたが、圧着でもいけるかもしれません。振動センサの線が細いので、ワンタッチ接続できる接続コネクターは使えませんでした。
琴柱への貼付け
琴柱(箏の弦を支える柱)に振動センサを貼り付けます。ピエゾピックアップの金属側の中央付近に両面テープを貼って、琴柱に貼り付けます。このとき、よく文具で使う薄い両面テープだと接着が不安定になりやすいので、厚手の両面テープを使ったほうがいいです。ただし、厚手の両面テープは接着が強いものが多く、剥がすときに苦労します。接着の強さを売りにしているものは避けたほうがいいかもしれません。
ブレッドボードの準備
以下の回路を弦ごとに作ります。
ブレッドボードの配線例です。図には Arduino UNO が書いてありますが、実際にはアナログ入力の数が足りないので Arduino Mega を使っています。またピエゾピックアップの記号がなかったので、ピエゾスピーカーを代わりに使っています。
これを Arduino Mega につないで準備完了です。一の弦につないだセンサを A15 (Analog input 15) の穴に、二の弦を A14 に、と繋いでいって、巾の弦をA3 につないでください。(Arduino 側の処理の都合上、弦の番号とは逆順につなぎます)